伊賀司
イガツカサ 。京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師 2011年3月神戸大学国際協力研究科博士課程修了、博士号(政治学)取得。専門は政治社会学および、東南アジア地域研究。最近の主な著作に、「活性化した社会運動と市民社会の変貌―ブルシ運動による街頭デモの日常化」中村正志・熊谷聡編『ポスト・マハティール時代のマレーシア:政治と経済はどう変わったか』アジア経済研究所(2018年、173-212頁)、「現代マレーシアにおける『セクシュアリティ・ポリティクス』の誕生―1980年代以降の国家とLGBT運動」『アジア・アフリカ地域研究』第17-1号(2017年、73-102頁)、「マレーシアにおけるメディア統制と与党UMNOの起源―脱植民地期のマレー語ジャーナリズムと政治権力」『東南アジア研究』55巻1号(2017年、39-70頁)、などがある。
澤江史子
サワエフミコ。 上智大学総合グローバル学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学(社会学博士)。東北大学大学院国際文化研究科准教授などを経て現職。専門は現代トルコを対象地域とする政教関係論や政治社会学。最近の著書・論文: 山口昭彦編『クルド人を知るための55章』明石書店、2019年。「2019年3月31日統一地方選挙に向かうトルコ」『中東協力センターニュース』No.3、2019年。池澤優編『政治化する宗教、宗教化する政治』岩波書店、2018年。納家正嗣。永野隆行編『帝国の遺産と現代国際関係』勁草書房、2017年。”The Condition of the Post-Kemalist Public Sphere in Turkey,” Sophia Journal of Asian, African, and Middle Eastern Studies, No.35, 2017. 「エルドアン政権「強権化」の構図」『外交』No.39, 2016。「ポスト世俗主義とポスト・イスラーム主義の時代のトルコ」『現代宗教』2016.唐亮・松里公孝編『ユーラシア地域大国の統治モデル』ミネルヴァ書房、2013年。
松本弘
マツモトヒロシ。 大東文化大学国際関係学部教授。英マンチェスター大学文学部中東学科博士課程修了(Ph.D.取得)。在イエメン日本大使館専門調査員、日本国際問題研究所主任研究員などを経て現職。主要著書:『ムハンマド・アブドゥフ―イスラームの改革者―』山川出版社、2016年。『アラブ諸国の民主化―2011年政変の課題―』山川出版社、2015年。(編著)『現代アラブを知るための56章』明石書店、2013年。『中東・イスラーム諸国 民主化ハンドブック』明石書店、2011年。(共著)近藤洋平編『アラビア半島の歴史・文化・社会』東京大学中東地域研究センター、2021年。末近浩太・遠藤貢編『紛争が変える国家(グローバル関係学4)』岩波書店、2020年。酒井啓子編『現代中東の宗派問題―政治対立の「宗派化」と「新冷戦」―』晃洋書房、2019年。酒井啓子編『途上国における軍・政治権力・市民社会―21世紀の「新しい」政軍関係―』晃洋書房、2016年。長谷川雄一・金子芳樹編『現代の国際政治 第3版―ポスト冷戦と9.11後の世界への視座―』ミネルヴァ書房、2014年。酒井啓子編『中東政治学』有斐閣、2012年。
吉岡明子
ヨシオカアキコ。日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究主幹。専門はイラク現代政治・経済、クルド問題など。最近の著作に、「対IS戦後のイラクの中東地域外交―錯綜する域内政治の影響とそれへの対応」『中東動向分析』Vol.18, No.2(日本エネルギー経済研究所中東研究センター、2019年)、「イラク・クルディスタンの2018年ダブル選挙」『中東協力センターニュース』(2018年11月)、「イラク-戦後統治の失敗から「イスラーム国」の台頭へ」後藤晃・長沢栄治編著『現代中東を読み解く アラブ革命後の政治秩序とイスラーム』(明石書店、2016年)、「イラク-統治体制を巡る迷路」松尾昌樹・岡野内正・吉川卓郎編著『中東の新たな秩序』(ミネルヴァ書房、2016年)、『「イスラーム国」の脅威とイラク』吉岡明子・山尾大編著(岩波書店、2014年)、『現代イラクを知るための65章』酒井啓子・吉岡明子・山尾大編著(明石書店、2013年)など。
中川恵
ナカガワケイ。羽衣国際大学現代社会学部教授。武蔵野大学国際総合研究所客員教授。ムハンマド五世大学特別客員教授。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。在チュニジア日本国大使館専門調査員などを経て現職。専門はモロッコを中心とした中東・北アフリカ地域研究、政治社会学。最近の著書・論文:「モロッコの過激派対策:長期的視点に立った宗教政策の試み」及び「鼎談 『中東混迷』を読み解く-トランプ、プーチン、ISと世界変動の構図」山内昌之編『中東とISの地政学』所収、朝日新聞出版、2017年。Le Guide des travaux du parlement marocain (1963-2011),Toyo Bunko,Tokyo, 2017. Morocco’s War on Terrorism : The case for security cooperation today(Co-Editor), Gilgamesh Publishing LTD., London, 2016. Livre gris du terrorisme:Au coeur de la coopération sécuritaire Maroc-Europe(Co-éditeur), Jean-Cyrille Godefroy Editions, Paris, 2015. 「ティンドゥフ・キャンプにおける権力:部族主義から権威主義へ」『難民キャンプの内幕―西サハラ紛争とティンドゥフ―』所収、日本評論社、2015年。松本弘編『現代アラブを知る56章』明石書店、2013年、など。
日下部尚徳
クサカベナオノリ。立教大学異文化コミュニケーション学部准教授。東京外国語大学准教授等を経て2020年4月より現職。専門は南アジア地域研究、国際協力論、国際社会学、開発社会学。主要著書:『Disaster Vulnerability and Poverty in Developing Countries : Cyclone Damage and Resilience in Bangladesh』(単著、ICON Press、2020年)『ロヒンギャ問題とは何か―難民になれない難民』(編著、明石書店、2019年)、『わたし8歳、職業、家事使用人。―世界の児童労働者1億5200万人の1人』(単著、合同出版、2018年)、「バングラデシュとイスラーム」(共著『アジアに生きるイスラーム』イースト・プレス、2018年)、『バングラデシュを知るための66章』(編著、明石書店、2017年)など。
見市建
ミイチケン。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。神戸大学大学院国際協力研究科博士課程修了、博士(政治学)。岩手県立大学総合政策学部准教授などを経て現職。専門はインドネシアを中心とした政治、イスラーム政治運動。著書に、『新興大国インドネシアの宗教市場と政治』(NTT出版、2014年)、"Southeast Asian Muslims in the Era of Globalization" (Omar Faroukとの共編、Palgrave Macmillan, 2014) など。近著に "Urban Sufi and politics in contemporary Indonesia: the role of dhikr associations in the anti-‘Ahok’ rallies," South East Asia Research, 27-3 (2019). "The Politics of Religious Pluralism in Indonesia: The Shi'a Response to the Sampang Incidents of 2011-12," TRaNS: Trans -Regional and -National Studies of Southeast Asia (Yuka Kayaneとの共著, 2019) などがある。
北澤義之
キタザワヨシユキ。京都産業大学 国際関係学部教授。東京外国語大学大学院地域研究研究科修了(国際学修士)。在ジョルダン日本国大使館専門調査員、中東調査会研究員などを経て現職。主要著書:北澤義之『アラブ連盟―ナショナリズムとイスラームの交錯―』山川出版社、2015年。共著:酒井啓子・臼杵陽編『イスラーム地域の国家とナショナリズム』東京大学出版会、2005年。吉川元・中村覚編『中東の予防外交』信山社 2012年。吉川元・首藤もと子・ 六鹿茂夫・ 望月康恵編『グローバル・ガヴァナンス論』法律文化社 2014年。私市正年・浜中新吾・横田貴之編『中東・イスラーム研究概説:政治学・経済学・社会学・地域研究のテーマと理論』明石書店 2017年。Fu-Lai Tony Yu, Diana S. Kwan eds., Contemporary Issues in International Political Economy,, Palgrave Macmillan,2019
小林周
コバヤシアマネ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科単位取得退学、博士号(政策・メディア)取得。専門は国際安全保障論、国際政治学、リビアを中心とした北アフリカ現代政治。慶應義塾大学研究員、米国・戦略国際問題研究所、日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究員などを歴任。最近の著作に、末近浩太・遠藤貢編『紛争が変える国家(共著)』岩波書店(2020年)、落合雄彦編『アフリカ安全保障論入門(共著)』晃洋書房(2019年)、山内昌之編『中東とISの地政学(共著)』朝日新聞出版(2017年)など。
千坂知世
チサカトモヨ。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程。日本学術振興会特別研究員(DC2)。笹川平和財団中東イスラム事業グループ研究員を経て現職。専門はイランの現代政治、選挙権威主義。著書に、「イランの選挙における立候補資格審査の役割―監督者評議会による「法学者の統治」の実践に着目してー」『イラン研究』16号、pp. 1-17、2020年。“The Supreme Leader’s Legitimacy Crises and Candidate Screening in Iran’s Post-Khomeini Parliamentary Elections.” 『国際公共政策研究』第26巻1号、2020年。「書評:Asef Bayat著、Revolution without Revolutionaries: Making Sense of the Arab Spring」、『中東研究』、中東調査会発行、532号、pp. 115-117、2018年など。
小副川琢
オソエガワタク。日本大学国際関係学部准教授。英セント・アンドリュース大学大学院国際関係学研究科博士課程修了(Ph.D.取得)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員、在シリア日本国大使館書記官、(一財)日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究主幹などを経て現職。専門は東地中海地域における国際関係。最近の著書・論文:Syria and Lebanon: International Relations and Diplomacy in the Middle East, London and New York: I.B.Tauris Publishers, 2013 (hardcover), 2015 (softcover). ‘Coping with Asad: Lebanese Prime Ministers’ Strategies’ (https://ojs.st-andrews.ac.uk/index.php/syria/index), Syria Studies, vol. 7, no. 2, 2015, pp. 66−81. 黒木英充編著『シリア・レバノンを知るための64章』明石書店、2013年。末近浩太編著『シリア・レバノン・イラク・イラン』ミネルヴァ書房、2021年、など。
小林綾子
コバヤシアヤコ。上智大学総合グローバル学部特任助教。一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。在スーダン日本国大使館専門調査員、内閣府国際平和協力研究員、ハーバード・ケネディ・スクール科学・国際問題ベルファー・センター研究員などを経て現職。専門は、国際政治学、紛争・平和研究、国際機構論。主な著作に、「アフリカの内戦における人道アクセス問題と反乱軍」『国際政治』第186号、2017年。「地球社会と人間の安全保障」大芝亮・滝田賢治・都留康子編『国際関係学:地球社会を理解するために』[第2版]有信堂、2017年。「国連平和維持活動局による組織学習体制の構築と実施 ――ブラヒミ報告から10年の考察」『国連研究』第11号、2010年。『ワークショップで学ぶ紛争解決と平和構築』(上杉勇司・仲本千津と共編著)明石書店、2010年、など。
石黒大岳
イシグロヒロタケ。日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター中東研究グループ副主任研究員。2011年3月神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程修了、博士号(学術)取得。九州大学大学院人文科学研究院助教等を経て現職。専門は比較政治学、湾岸アラブ諸国の政治と社会変容。最近の著書・論文:『アラブ君主制国家の存立基盤』アジア経済研究所(2017年)、「サウジアラビアの後継問題と統治構造の変化」『中東研究』523(2015年5⽉)、『中東湾岸諸国の民主化と政党システム』明石書店(2013年)、“Political Participation of the Muslim Brotherhood in Kuwait: The Impacts of Electoral Reforms and the Arab Uprising.” IDE Discussion Paper No.730, 2018. “Utilising the Judiciary to Reject the Popular Will? Legal Mobilization after the Arab Uprising in Kuwait.” IDE Discussion Paper No.653, 2017.など。
堀拔功二
ホリヌキコウジ。日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究員。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。専門は現代湾岸アラブ諸国における政治・社会動態、外交・安全保障、移民などの研究。最近の著作に「ウラーヘの道程―対カタール断交の解消と地域安定への課題」『国際問題』702号: 14-22(日本国際問題研究所、2021年)、「対カタール断交解除後の湾岸情勢——残された課題と域内競争の変化」『中東協力センターニュース』46 巻4号: 9-17(中東協力センター、2021年)、Asian Migrant Workers in the Arab Gulf States: The Growing Foreign Population and Their Lives. Leiden: Brill(Masako Ishii, Naomi Hosoda, Masaki Matsuoと共編著、2019年)、“Promoting Diversity, Branding the State: Migrant-Friendly Discourses in the United Arab Emirates,” International Labour Migration in the Middle East and Asia: Issues of Inclusion and Exclusion, Springer, pp. 97-114(Kwen Fee Lian, Naomi Hosoda, and Masako Ishii編、2019年)などがある。
井上あえか
イノウエアエカ。就実大学人文科学部総合歴史学科教授。 東京大学人文社会系研究科博士課程単位取得退学。 近著「グローバルな危機とパキスタンの苦難」(松永泰行編著『境界に現れる危機』岩波書店)、「新型コロナウィルス禍で存在感を増した軍」(アジア経済研究所『アジア動向年報2021』JETROアジア経済研究所、2021年)、「イスラームをどう認識するか」(吉備地方文化研究所『人文知のトポス』和泉書院、20218年)、「パキスタン政治の変化と軍の役割」(酒井啓子編著『途上国における軍・政治権力・市民社会』晃洋書房、2016年)、「カシュミール問題 領土と主権の間」『アジア太平洋研究』第39号
溝渕正季
ミゾブチマサキ。広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻博士後期課程単位取得退学。博士(地域研究)。ハーバード大学ジョン・F・ケネディ公共政策大学院ベルファー科学・国際関係センター研究員、名古屋商科大学ビジネススクール教授などを経て、現職。専門はシリア・レバノン政治、中東地域の政治・軍事・安全保障問題、中東をめぐる国際関係、イスラーム政治など。主な著作に、「米国の対中東政策:『非リベラルな覇権秩序』の興亡」Synodos、2021年。「外交:シリア内戦に見る米国覇権の黄昏」末近浩太編『シリア・レバノン・イラク・イラン』ミネルヴァ書房、2021年。 "Strategic Asset or Political Burden? U.S. Military Bases and Base Politics in Saudi Arabia," in Shinji Kawana and Minori Takahashi, eds., Exploring Base Politics: How Host Countries Shape the Network of U.S. Overseas Bases. Routledge, 2021 など。
吉村貴之
ヨシムラタカユキ。早稲田大学ロシア東欧研究所招聘研究員。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(博士(学術))。東京大学産学官連携研究員、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所非常勤(現:研究機関)研究員、早稲田大学イスラ―ム地域研究機構研究院准教授を経て、現職。専門はアルメニア近現代史、ソ連・中東関係論。主な著書・論文:『アルメニア近現代史』、東洋書店、2009、「カフカスの革命」、宇山智彦編『越境する革命と民族』(『ロシア革命とソ連の世紀』第5巻)、岩波書店、2017、153-178頁、「「アルメニア問題」に析出する国際政治~トルコ・アルメニア関係、周辺諸国と欧米の関与」、『中東研究』524号、2015、「パンドラの箱~アルメニア人虐殺50周年記念追悼集会に関する史料公開」、中嶋毅編『新史料で読むロシア史』、山川出版社、2013、277-295頁。 「ナゴルノ・カラバフ紛争とアルメニアの政治、そして戦後へ」、『研究員の仕事の前線』(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター公式サイト2020年12月17日公開: https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/center/essay/index.html )